『劇場版そらのおとしものFinal 永遠の私の鳥籠』

まずあちこちで指摘されている通り、劇場版で49分は短すぎる。あらかじめ買ったカルピス(Sサイズ)が、エンディング時点でまだ残ってたぐらいだし。これじゃあ、「OVAでもいける」なんて言われても仕方ないよなぁ…
キャラデザはテレビシリーズよりもほんわかとした雰囲気で、特に淡い彩色に好感を持った。『マケン姫っ!』とかと同じパターンやね。ただ、回想シーンでテレビシリーズからの引用がたびたびあったけど、全て放送当時のままだったのは残念。制作したプロダクションアイムズは、まだAICから独立して間もないとはいえ、本編の短さとセットで考えると、どうしても片手間に仕上げた感が否めない気がしてならないわけで。
全体的に見れば、原作の完結シーンに日常のエピソードをサンドする格好。後者では、特に女子三人組が身ぐるみを剥がされる展開を持ってきたのは、いかにも完結編らしいよね。ストーリー上の伏線にもなっていたし、きっとBD・DVDではポロリもバッチリ見えるはず!w
また、イカロスのこれまでにない喜怒哀楽にも注目。これで間違いなく、彼女が智樹の正妻になる!w ただ、智樹が余計なことをあれこれ吹き込みそうだし、当分は他のみんなとわちゃわちゃする日常を歩んで頂きたいな。エンディングの歌詞にも、本編と絡む聴き逃せない内容が盛り込まれているらしいけど、イカロスの健気さに浸っている間にほぼ聴き流してしまったから、また改めて聴かなきゃ…w
そして、聖地巡礼愛好家としても気になるポイントが。ニンフ&アストレアやイカロスに連れられての各デートシーンでは、「空美駅」や近所のファミレスが登場。前者は映画サイトやウィキペディアでの掲載写真と比較して、JR久大本線筑後吉井駅(福岡県うきは市)、後者は看板のデザインから九州が地盤の「ジョイフル」と見られる。昨年9月の福岡巡礼の際に『そらおと』の情報も収集していたし(実際には日程の関係で行けず)、これでますます行く気が増したわw
つまるところ、この一本を締めとするにはまだまだいろいろなところが物足りない状態だったかな。BD・DVDで新カットや回想シーンの手直しをして、「完全版」を是非とも仕上げてほしい! 日がかかってもいいから、完成された一本を期待しよう。