我流・2008年殿堂入り作品ベスト10

駄文ではありますが、毎年恒例の年間ランキングです。上位は、日常性が高いほのぼの系が中心となりました。「ベスト10」と言いつつも、昨年と同様に10作品では収まらなかったので、4作品を次点として挙げました。なお、声優名はいつも通り敬称略です(愛称を除く)。

[1位]ひだまりスケッチ×365

美術を学ぶ4人の女子高生にスポットを当てた作品の第2期。昨年の第1期は2位でした。原作は4コマ漫画ですが、それぞれに個性のある4人や周りの人物、俺のお気に入りであるシャフトの巧妙なアニメ化による「小ネタ」の数々で、一度も飽きを感じさせない内容でした。原作者・蒼樹うめ先生が漫画での自画像で登場したのも非常にユニークでした。うめてんてー、バカに出来ません。アスミスこと阿澄佳奈にとっては、「しゅごキャラ!」と並んだ出世作でしょうね。ネトラジ「ひだまりラジオ×365」は、毎回約1時間に及ぶボリュームでしたが、アスミスのゆるいトークは素晴らしい物でした。うめてんてーのコーナーも、毎回笑わせて頂きました。

[2位]乃木坂春香の秘密

密かにアキバ系の趣味を持つお嬢様に、ひょんな事から出会ったクラスメイトの男子がどんどん近付いていくのを追ったラブコメ読売テレビのUHF局系アニメ第2弾。同局にとっては、強力な武器となるアニメだったでしょう。おとぼけた面もありながら、いろいろと万能な乃木坂さんにはホントに尊敬の念を覚えます。現実でそんなに都合の良い人とめぐり合える訳ではないので尚更です。コスプレなど、積極的なパロディも多かったのも高評価です。那波さんの中の人ネタには思わず吹きました。美香ちゃん、可愛いですね。中の人を含めてお気に入りになりました。ドラマCDが発売されてますが、こちらも購入を考えてます。

[3位]俗・さよなら絶望先生

超厭世的な高校教師と個性的なクラスメイト達が織り成すギャグアニメで、こちらもシャフトチーム制作の作品。昨年の第1期は10位だったので、飛躍的な人気の上昇には感心しました。「ひだまりスケッチ×365」以上に自由な作風が印象的で、キャラ毎の特徴の違いが一層強いのがこの作品。特に「小ネタ」の細かさはいっちょまえ。何度見直しても見つけきれない何かが潜んでいる作品でした。ネトラジ「さよなら絶望放送」は現在も健在。今でも欠かさず聴いています。

[4位]今日の5の2

小学生達のありのままを描いた作品で、「みなみけ」と同じ桜場コハルによる、全1巻の漫画が原作。別のキャストやスタッフによるOVA版も視聴済みで、ここまで関心を持った作品は他にありません。学校で英語の長文問題を解いているときに、「現在と過去の子供の遊びのあり方」についての評論問題を見てこの作品を連想してしまう程、思い入れの深い作品でした。作画体制が日本人主体にも拘らず、不安定な回が時折見かけられたのは否めないですが、脚本でOVA並みかそれ以上の水準を記録出来たかと思います。こちらもドラマCDが発売されるので、チェックしようかと。

[5位]とらドラ!

三者三様ならぬ、「二者二様」の恋心とその進展を追った作品。スタチャことスターチャイルドが送る、注目の作品の1つでもあります。J.C.STAFF制作作品という事もあって、今作もメインヒロインはくぎみー。同社とは、もはや切っても切れない関係ですね。SFの様な超常的な出来事とは無縁ではありますが、現実的には起こりえないシナリオには見ていて飽きがきません。どのキャラも際立っているところがあって、いつどんな場面でも話についていけるのが1番の特徴ではないでしょうか。そんな訳でどのキャラもお気に入りではありますが、個人的にはあみちゃんが結構気になってたり。自販機の間で飲み物を飲んでる時が、意外とお気に入りです。こちらも、ドラマCDが3巻も発売される予定です。

[6位]CLANNAD

男女2人を中心とした高校生達の、日常的に見えてどこか日常的ではない日々を綴った物語の第2期。昨年の第1期が、意外にもランキング圏外だったのにはちょっと驚きました。京アニこと京都アニメーションによる入念な作画から豪華なキャストまで、平均的に良い質を誇る作品かと思います。「とらドラ!」と同様に、キャラ達が皆揃ってユニークな面を持ち合わせているのも特徴の1つです。ドラマ番組を見ている時の様でいて、不意にファンサービスと言える面白いシーンが飛び出してくる自然なシナリオには、毎回満足感を与えられます。

[7位]みなみけ〜おかわり〜

今日の5の2」の桜場コハルによる次回作をアニメ化。昨年の第1期(無印)は3位でした。アニメ制作が童夢チームからアスリードチームに鞍替えし、オリジナルキャラであるフユキが新たに登場したのが今作です。作画面は微妙ではありましたが、オリジナルストーリー中心のシナリオはある程度頑張っていたのではないでしょうか。ほのぼのとした作風は今作でも健在で、見ていて辛い現実から一時的に逃避するには最適な作品だったと言えるでしょう。

[8位]ef - a tale of melodies.

同時進行による、2つの恋愛物語を描いた作品。昨年の第1期は6位でした。同時期にはキッズステーションで第1期の遅れ放送も行われ、巧みに仕上げられたストーリーにはいつもどっぷりと見入りました。第1期よりも暗い展開が多く、優子さんが事故でお亡くなりになった瞬間は開いた口が塞がりませんでした。しかし、最終回の最後に延々と綴られたフレーズは、いろいろと中途半端な状態の俺への良い激励になった様に思えます。総合的に言うと、やはりシャフトチームの創造力は絶大という事で。後藤麻衣が演じるミズキさんはポジティブで、キャラソンもネガティブになりがちな俺に勇気を与えてくれました。一方の優子さんによる暗い曲も、共感出来るところがあってお気に入りです。

[9位]ケメコデラックス!

読売テレビのUHF局系アニメ第3弾。二頭身のロボットを操る少女が、世界征服を企む企業に立ち向かうというのが粗方の概要。とは言えバトル要素はそれ程なく、実際はお色気シーンやそんな事を連想させる展開が延々と続く回もざらにありました。自分も男なので、やっぱりこの作品を見逃してしまう訳はないって事で。戸松遥後藤麻衣が出演してたってのも理由の1つです。

[10位]To LOVEる

突然異星からやって来た宇宙人の女の子と、奥手な恋をする高校生を取り巻く環境を舞台にしたラブコメ作品。話の内容としては「ケメコ」と同様にお色気シーンが多く、メインヒロインも戸松遥という事で、コチラの方が一層濃厚なのが特徴。DVD版は規制なしという事で、受験明けには何とかどこかで視聴したいです。キャラでは、ヤミちゃんや美柑さんがお気に入りです。

[次点1]ARIA The ORIGINATION

一人前の水先案内人(バスガイドならぬ「ゴンドラガイド」)を目指し、日々修行に明け暮れる少女とその同志達の日常を淡々と描いた作品の第3期。第1・2期は3位でした(同年に放送の為、1作品扱い)。滋賀・びわ湖放送では夕方に放送されるという快挙を成し遂げた作品でもあります(1・2期のみ放送)。大事件とは一切無縁の非常にまったりとした作風が大きな特徴で、それに似合った美しい音楽も最大の魅力でした。いつどんな時も安らぎを与えてくれた癒しの作品でしたが、放送が1月からの1クールだったこともあり、他の作品よりかはどうしても下になってしまいました。

[次点2]絶対可憐チルドレン

超能力が当たり前になった世界で、敵対する組織に立ち向かっていくバトル中心の作品。前番組「ハヤテのごとく!」譲りの部分も多く、回によってはそのままキャラが登場する事もありました。上位の作品とは少し違い、ほぼ毎回バトルが繰り広げられるのが特徴。キャラの多さも相変わらずで、名前も中の人もなかなか覚えられないのがちょっとマイナス(時期的に仕方ないとはいえ)。そんな訳で、この順位で。

[次点3]我が家のお稲荷さま。

封印されていた妖狐を復活させた事で妖怪達と交わっていく事になった一家と、それを取り巻く人々を追った作品。放送開始当初はそれ程注目してませんでしたが、某懸賞で1話の台本を獲得した縁で本格的に視聴しました。片思いの女子(鹿野優以演じる美咲さん)に視点を当てたほのぼのとした展開もあれば、妖怪同士の激しいバトルもあったりと、いつも見応えのある内容でした。キャラでは前述の美咲さんが特にお気に入りです。この作品も他の作品に押される形で、この順位って事で。

[次点4]狂乱家族日記

1人の男性と、彼と形式上の家族として日々を共にする者達の、いろいろとカオスな物語。こん位の要約しか出来ません。その他の特記事項といえば、毎回エンディングテーマが放送局毎にシャッフルされ、どのバージョンが流れるかはお楽しみであったって事や、登場する主要なキャラの声優がほぼ豪華な若手で占められていたって事ですかね。内容について綴るのが本当に無理な位、いろいろ複雑で面白い展開だった作品です。キャラでは優歌ちゃんと千花さんがお気に入りで、雷蝶さんも特に喋り方がゴトゥーザ様の声とマッチしていた様に思えます。実は最終回の録画を失敗しており、未だ自分の中では未完なので、現状はこの順位止まりって事で。