「劇場版CLANNAD」レビュー

気が付けば中間考査9日前、しかも考査終了日の19日で上映が終了という事で、行く気が失せない内に急いで出発。朝とレイトショー各1回しか上映がなかったので、「ハヤテのごとく!」を録画して電車に飛び乗りました。以下、感想。
東映アニメーションがアニメ制作を担当した今作。俺がこれまでに見た同社担当作品では、間違いなく1番だったかと思います(そもそも、殆どが結構前に放送された物ばかりではありますが…)。
「劇場版 とっとこハム太郎」や「あしたのジョー」の出崎統監督独特の演出が、幾度となく光っていました。Wikipediaによれば、「画面の分割」・「入射していく光」・「繰り返し見せる静止画ショット」が特に目立っていたと思います。
劇場版AIR」と同様に広く賛否両論が別れている様ですが、個人的には好きですね。渚さんの様な病弱な女性は結構好きだったりするので、陰から応援する様な気持ちでいました。
朋也と渚さんの出会いの日から始まり、演劇部を再建して1人舞台を成功させるところまでは、ほぼ完璧だったかと。しかし、渚さんが亡くなってからは少し展開に焦燥感を感じました。強制的に「合宿」に連れ出されて、行先の駅で渚さんの母・早苗さんに抱かれた潮ちゃんに走り寄った朋也、というところで終了となったのが1番それを象徴させた瞬間かと思います。
セル化された際に、ディレクターズ・カット版が本当に完璧な良作になっていた、と是非思いたいですね。
近畿ではいよいよ今週土曜から放送開始となりますが、アニメ版は「涼宮ハルヒの憂鬱」でクオリティの高さを証明した京都アニメーション制作という事で、作画面でどれだけアピールが出来るか、気になるところです。